更年期症状と甲状腺の不調の類似点
更年期障害と思っていたら甲状腺、ということも…
甲状腺の病気というのはなかなか自分では気付きにくい症状の一つですが、女性にとって更年期症状は割と浸透してきている症状ですね。
ただ更年期症状と甲状腺の不調を表す自覚症状が似通っている場合というのが少しありましたので、こちらにご参考までにメモさせていただきます。
更年期頃によく効く症状の一つで急に汗をかき始めるホットフラッシュ、動悸や息切れ、気分の落ち込み
これらは甲状腺が働きすぎたり、甲状腺の機能そのものが低下したりする症状にとてもよく似通っています。
45歳以降にこれらの症状を感じるとまず、婦人科などへ行き更年期症状かもしれないという相談をすることになります。
その際に処方していただくおくすりがもし、効きがあまり思わしくない場合、甲状腺との関連を改めてご相談されるとよろしいかもしれません。
このぐらいの症状で病院へ行っていいのかしら?と迷われる方も多いようですが、軽い症状のうちに対策を講じておくことでその後、安定してお過ごしいただけることもあります。
まずはちょっと相談してみようという気持ちで、病院に行かれて見てはいかがでしょう。
バセドウ病…甲状腺腫、食欲亢進、精神不安定、疲労感、動悸、頻脈、眼球突出、体重減少、発汗多過、手指振戦
甲状腺機能が亢進してしまう病態の9割はバセドウ病と言われ、残りの1割は亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎といわれている。
甲状腺機能低下症…寒がり、発汗減少、皮膚乾燥、甲状腺腫、便秘、脱毛、月経過多、緩やかな話し方、精神活動の低下、気力や集中力、記憶力低下や常に眠い、かすれた声(嗄声)
どれも40代半ば以降の更年期や年齢を重ねたときによく見られる症状だと思いませんか?
あまりにも辛い時は病院に相談を。
また更年期障害処方された薬が効かなかったなども改めて甲状腺のご相談をされるといい場合もあるのです。
参考文献
医歯薬出版 一般臨床 改定第3版
全国柔道整復学校協会監修